オペレーティングモデル(OM)
水産資源評価と資源管理では通常の「実験」によってモデルや仮定の妥当性を検討できないため、信頼性のある結論を導き出すことが難しい。そのため、コンピュータ上で仮想の個体群動態を作り、そこで資源評価や資源管理の「計算機上の数値実験」を行い、妥当な方法をさぐる試みが検討されている。この数値実験のためのモデルおよび具体的なコンピュータープログラムのことをOMと呼ぶ。
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加入管理
加入乱獲の回避を目指す管理(SPR管理、MSY管理)。
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加入乱獲
成熟する前に強い漁獲がはたらき、次世代の資源が確保されず、資源を持続的に利用できる状態ではないこと。
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加入量
漁獲開始年齢に達した資源量(通常は資源尾数で表す)。
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管理基準
特定の管理目標からABCを導き出す技術的な基準(ここで用いた記号は後の説明を参照)。
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漁獲圧
資源に対する漁獲の圧力。漁獲圧の強さをF(漁獲係数)で表すことが多い。
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漁獲効率
漁具に遭遇した魚群のうち実際に漁獲される尾数または重量の割合。
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漁獲努力量
漁獲のために投入された努力量。漁船数、操業日数、漁具数、曳網時間など。
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漁具能率
資源量のうち、単位(漁獲)努力量で漁獲できる割合。
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系群
資源の変動単位。同じ魚種であって、遺伝的に区別できなくとも、産卵期、産卵場、分布、回遊、成長、成熟、生残など、独自の生物学的特徴を有することで、分けて扱う。
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コホート解析(VPA)
年齢別漁獲尾数と自然死亡係数(M)を利用して年齢別漁獲係数(F)と資源尾数(N)を推定する方法。資源量推定の代表的手法。
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再生産関係式
再生産関係を表す理論式。リッカー型とベバートン・ホルト型が代表的。
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資源量
ある系群の資源重量または資源尾数。 資源重量はbiomass(B) 、資源尾数はabundance(N)と表記することが多い。
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資源量指標値
ある系群の資源の状態を反映する指標値。資源量を反映する資源量指数や密度を反映する資源密度指数などが用いられる。
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