北海道周辺海域におけるマダラの資源生態に関する調査研究は少なく、本資源についての分布・回遊、年齢・成長・寿命、成熟・産卵に関する知見は限定的である。定期的な科学調査、漁獲量・努力量データの収集、漁獲実態のモニタリングは毎年行われている。定期的に収集される漁業データに基づき、資源評価が毎年実施されている。資源評価の内容は公開の場を通じて利害関係者の諮問を受けて精緻化される。
資源水準及び動向を沖底の単位努力量あたり漁獲量(CPUE)から求めた資源水準値に基づいて判断した結果、高位で横ばいであった。
資源量指標値である沖底CPUEは2004年漁期以降増加傾向にあり、2011年漁期以降は1985年漁期以降では高い水準で推移している。現状の漁獲量(2018年漁期漁獲量)は生物学的許容漁獲量(ABC)を下回っている。資源評価結果は、水産庁、道・県の定める資源管理指針に反映されている。