スルメイカはTAC対象魚種であり、大臣許可近海いか釣り漁業と知事許可漁業沿岸いか釣り漁業(大臣届出小型するめいか釣り漁業)の漁業管理には国と県の施策インプット・コントロールとアウトプット・コントロールが導入され、また光量出力の自主規制等が機能している。LED 灯が導入され燃油の節減から環境への影響を低減し、海岸清掃や植林、天然石鹸の普及活動等にも取り組まれてきている。
管理体制は国、県で整備されており、共通の資源が分布回遊する周辺国間においても漁業委員会で利用管理における協議の場があるが、北朝鮮との間では協議の場はない。取締り、監視体制や罰則・制裁制度も整備されているが外国船による違法操業への対応強化の要請がある。TACは漁期年毎に検討、更新されており、管理は順応的と評価できる。
大臣許可、県知事許可(大臣届出)漁業であり資源利用は特定でき、全ての漁業者は漁業者団体に組織されている。近海、および沿岸いか釣り(小型するめいか釣り)漁業者は全て各々のTAC管理協定に参画している。また休漁(日々の個別漁獲量制限を含む計画もある)による資源管理計画を実施し、販売活動に取り組んでいる。自主的管理のための会合出席は多く(3.3.2.15点)、海区および広域の公的管理のための会合にも参画している。地元には遊漁者等も参加する海面利用協議会があり、またTAC設定の議論や決定には関与できる仕組みとなっている。