マカジキは重要な水産種であり、資源生態に関する調査研究は古くから進められてきた。分布・回遊、年齢・成長・寿命、成熟・産卵に関する知見は、学術論文や報告書として豊富に蓄積されており、資源評価の基礎情報として利用可能である。漁獲量・努力量データの収集、定期的な科学調査、漁獲実態のモニタリングも毎年行われている。このように定期的に収集される漁業調査データに基づき、四半期別・漁法別漁獲量、各漁業による漁獲物の体長頻度データ、及び標準化された資源量指数が推定され、統合モデルを使用した資源評価が実施されている。資源評価の内容は北太平洋まぐろ類国際科学委員会(ISC)で検討されている。
資源は乱獲状態にあり、かつ漁獲は過剰漁獲、水準・動向は低位・減少と判断された。
資源は乱獲状態にあり、かつ漁獲は過剰漁獲にあるとの判断に基づき、WCPFCは、各メンバーが漁獲量を2000~2003年の最高漁獲量から2011年は10%、2012年は15%、2013年以降は20%削減することを2010年に決定している。