サスティナブルでヘルシーなうまい日本の魚プロジェクト

Sustainable, Healthy and “Umai” Nippon seafood project

サスティナブルでヘルシーな
うまい日本の魚プロジェクト

資源の状態

アオギス(大分県 瀬戸内海)

対象種の資源生物研究・モニタリング・評価手法

 九州大学、水産庁、大分県海洋水産研究センター浅海研究所が実施した調査結果および、瀬戸内水産研究所が実施した調査が印刷・公表されている。分布・回遊、年齢・成長・寿命、成熟・産卵に関して学術論文や報告書が豊富に蓄積されており、資源評価の基礎情報として利用可能である。大分県海洋水産研究センター浅海研究所、瀬戸内海区水産研究所が実施した調査結果が印刷・公表されている。1999年における年間の出荷量は966尾、2011~2012年においては合計23尾であった。この調査は、対象種の生息範囲において過去に2度実施されたことがあり、一部の漁獲量の短期間の把握にとどまっている。このように不定期的に収集される、一部の水揚げ地の漁獲量経年変化のみから評価評価を実施した。データ並びに解析結果の公開性に関しては報告、論文として公開されているものの、資源評価について検討の場はない。

引用文献▼ 報告書

対象種の資源水準と資源動向

 1999年において、急激な漁獲尾数の低下は市場調査および漁業者からの聞き取り結果から見られていなかった。資源量はほぼ安定していたと判断されている。2011年の市場調査では、刺し網漁業の減少もあるが、市場への水揚げ尾数が1999年の2%まで減少している。一部の水揚げ地の漁獲量の経年変化のみから評価され、絶滅危惧種として位置づけられてもおり、資源水準は低位で、漁獲動向から判断して回復の局面に入ったとは判断できない。

引用文献▼ 報告書

対象種に対する漁業の影響評価

 PSA(Productivity Susceptibility Analysis)を用いたCAを適用する。建網漁業がアオギスに及ぼす影響は、中程度であるが、希少種のアオギスに対して若干の懸念がある。

引用文献▼ 報告書