カツオは重要な水産種であり、資源生態に関する調査研究は積極的に進められてきた。分布・回遊、年齢・成長・寿命、成熟・産卵に関する知見は、学術論文や報告書として蓄積されており、資源評価の基礎情報として利用可能である。漁獲量・努力量データの収集、定期的な科学調査、漁獲実態のモニタリングも毎年行われている。このように定期的に収集される漁獲量データ、努力量データ、体長組成データ、標識放流再捕データを用いて、Multifan-CLによる資源評価が3年ごとに実施されている。
産卵親魚量は2010年以降増加傾向を示し、水準は高位とされたが、動向は検討中とされた。
資源は過剰漁獲の状態にはなく、乱獲状態にも陥っていない。WCPCFはSPCの資源評価結果を踏まえカツオの保存管理措置を導入している。