サスティナブルでヘルシーなうまい日本の魚プロジェクト

Sustainable, Healthy and “Umai” Nippon seafood project

サスティナブルでヘルシーな
うまい日本の魚プロジェクト

資源の状態

マダラ(北海道 根室海峡)

対象種の資源生物研究・モニタリング・評価手法

 根室海峡におけるマダラの資源生態に関する調査研究はほとんど行われておらず、本資源についての分布・回遊、年齢・成長・寿命、成熟・産卵に関する知見は限定的である。定期的な科学調査、漁獲努力量のデータ収集は行われていないが、漁獲量データは1985年漁期から存在し、そのモニタリングは現在も毎年行われている。定期的に収集される漁業量データに基づき、資源評価が毎年実施されている。資源評価の内容は公開の場を通じて利害関係者の諮問を受けて精緻化されている。

引用文献▼ 報告書

対象種の資源水準と資源動向

 資源水準は、過去34年間(1985~2018年)における漁獲量の平均値を50とし、65以上を高位、35以上65未満を中位、35未満を低位とした。本資源の2018年漁期の漁獲量(資源水準値)は65.8で高位、動向は直近5年間(2014~2018年)における漁獲量の変化に基づいて増加と判断した。

引用文献▼ 報告書

対象種に対する漁業の影響評価

 資源量指標値である漁獲量は2016年漁期以降増加に転じ、資源水準は2018年漁期に高位となった。2018年漁期までは算定漁獲量は提示されていないが資源状態が高位・増加であることから漁獲の影響が大きいとまではいえないであろう。算定漁獲量は設定されるが、その値は漁業管理方策には反映されていない。

引用文献▼ 報告書