




マアジは重要な漁獲対象資源であり、資源生態に関する調査研究は古くから進められてきた。分布・回遊、年齢・成長・寿命、成熟・産卵に関する知見は、学術論文や報告書として蓄積されており、資源評価の基礎情報として利用可能である。漁獲量・努力量データの収集、漁獲実態のモニタリング、科学調査も毎年行われている。このように定期的に収集される漁業データに基づき、年齢別漁獲尾数が推定され、齢構成資源動態モデルを使用した資源評価が毎年実施されている。資源評価の内容は公開の場を通じて利害関係者の諮問やパブリックコメントを受け、精緻化される。
資源水準は中位、動向は増加
現在の漁獲圧(漁獲係数Fcurrent)を2015年のFと定義すると、FcurrentはFmedよりも低い。