サスティナブルでヘルシーなうまい日本の魚プロジェクト

Sustainable, Healthy and “Umai” Nippon seafood project

サスティナブルでヘルシーな
うまい日本の魚プロジェクト

資源の状態

イカナゴ(北海道 日本海)

対象種の資源生物研究・モニタリング・評価手法

 イカナゴ類宗谷海峡の生物学的情報については、3種のうち主にイカナゴの年齢・成長・寿命や成熟・産卵に関する知見はあるものの、3種の分布・回遊など、不明な点が多い。モニタリングの実施体制については、漁獲量や漁獲努力量、漁獲物の月別体長組成が着実にモニターされているほか、DNA分析による種判別も試みられている。資源評価については、沖合底びき網漁業の標準化CPUEにより資源状態が判断されており、資源評価結果は公開の会議で外部有識者を交えて検討され毎年公表されている。

引用文献▼ 報告書

対象種の資源水準と資源動向

 過去25年間(1996〜2020年)の沖底の標準化CPUEの推移から資源水準は低位、最近5年間(2016〜2020年)の沖底の標準化CPUEの推移から資源動向は減少と判断した。

引用文献▼ 報告書

対象種に対する漁業の影響評価

 日本水域とロシア水域にまたがって分布しており、ロシア水域での漁業情報が不足しているため、現状の漁獲圧が対象資源の持続的生産に及ぼす影響は不明であり、現状漁獲圧での資源枯渇リスクは判定していない。現在は関係者の検討により、「我が国の海洋生物資源の資源管理指針」のもと、資源回復計画で実施した漁獲努力量削減の取り組みを継続しているが、予防的措置は考慮されておらず、環境変化の影響については調べられていない。また、遊漁、外国漁船、IUUの漁獲の影響は考慮されていない。

引用文献▼ 報告書